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ひろゆき氏の発言から考える早期の保育園利用

インターネット掲示板「2ちゃんねる」開設者であり、現在は論客としても知られる 西村博之(ひろゆき氏) が、ニュース番組 ABEMA Prime に出演し、0歳・1歳からの保育園利用について私見を述べたことが話題になりました。
発言の一部が切り取られて広がる中で、現場で働く保育士の皆さんが、この議論をどのように受け止めればよいのかを整理してみましょう。

 

ひろゆき氏の主張の要点

番組内でひろゆき氏は、乳児期の言語発達やコミュニケーションの形成について言及しました。
子どもは、「話しかけられ、反応してもらう経験」を積み重ねることで、言葉やコミュニケーションの基礎を身につけていく、という考えを示しています。
その上で、0歳・1歳から保育園に入ることで

常に自分に向き合って話しかけてくれる大人の存在が減る
それが非認知能力の育ちに影響するのではないか

という懸念を語りました。
また、0歳児「子ども3人に対して保育士1人」、1歳児「子ども6人に対して保育士1人」という現行の配置基準についても触れ、「より手厚い体制が必要ではないか」と問題提起しています。

 

保育園利用=悪い、ではないという前提

一方で、ひろゆき氏自身も「保育園に通うことで、社会性が高まるのは当然」と述べています。
実際、

言語発達の向上
社会的スキルの獲得
攻撃性や多動性の低減

といった効果を示す研究も存在します。
つまり、保育園に通うこと自体を否定しているわけではなく、“家庭で育まれるべきものが後回しになっていないか”という点を問題提起していると言えるでしょう。

 

保育士としてどう受け止めるか

この話題に触れたとき、「保育士は子どもと向き合えていないと言われているのでは?」と感じた方もいるかもしれません。
しかし、ここで大切なのは「保育士の努力や専門性が否定されているわけではない」という点です。
むしろ、この議論は次のような現場課題を浮き彫りにしています。

乳児期における大人との丁寧な関わりの重要性
人員配置の限界
保育士一人ひとりの負担の大きさ
制度と現場のギャップ

日々の保育の中で、「もっと一人ひとりと丁寧に関わりたい」と感じている保育士は少なくありません。

 

現場で大切にしたい視点

● 限られた人数・時間の中で“応答的な関わり”を意識する
短い時間でも、目を見て、声に応えて、気持ちを受け止める。
その積み重ねが、子どもの安心感につながります。

● 家庭との連携を強める
園だけで完結させようとせず、家庭での関わりの大切さも共有していくことが重要です。

● 保育士自身が声を上げることも必要
配置基準や労働環境は、現場からの声がなければ変わりません。
今回のような議論をきっかけに、制度改善への関心が高まることも期待されます。