保育士資格合格パーフェクトナビ

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試験2019.09.05

保育士試験の実技対策!

対策がしづらいのではないかと言われる実技試験。実技試験には3分野(音楽・造形・言語)があり、過去の実技試験の合格率はほぼ8割と言われています。
つまり、筆記試験を合格すると実技試験で落ちることはほとんどないと言えるでしょう。実技試験は前もって課題が決まっているため、対策をしっかりすれば独学でも合格は可能です。
本日は試験対策と合格のポイントのついてご紹介します。

音楽表現

音楽表現の求められる力は「保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど総合的に豊かな表現ができること」です。
決してうまく弾ける必要はなく、「子どもと一緒に楽しく歌えるか」がポイントとなります。また、難しい楽譜はいりません。大切なことは、譜面通りに演奏すること、大きな声で元気よく歌うことです。楽譜は弾きやすいものであれば簡単なものをチョイスしましょう。
また、楽器はピアノではなくギターやアコーディオンも可能です。持参することを忘れないようにしましょう。
<当日演奏するときのポイント>
大きな声で歌う
ピアノの伴奏ばかりに気を取られ、歌う声が聞こえないことはよくありません。子ども達と楽しく一緒に歌うイメージで、大きな声で元気よく歌いましょう。
ピアノの演奏は譜面通りに行う
音を外さない、リズムを変えない、テンポは守りましょう。緊張して音が外れてしまうこともありますが、弾きなおすことはせず最後まで弾いてください。
<令和元年の音楽の課題>
・「どんぐりころころ」
・「バスごっこ」
ピアノ以外は持参すること
ギターはアンプの使用が認められないため、アコーステックギターを用いること
アコーディオンは独奏用を用いること

造形表現

造形表現に求められる力は、「保育士として必要な造形表現(情景及び人物等を豊かにイメージした描写や色使い)ができることです。
試験では、保育の一場面を想定して提示されるいくつかの条件を全て満たした絵を描くことが求められます。
造形表現の難しいところは、保育の一場面の具体的な課題が試験当日にしかわからないことです。
<平成30年の課題の例>
【事例】を読み、次の4つの条件をすべて満たして、解答用紙の枠内に絵画で表現しなさい。
【事例】
H保育所の5歳児クラスの子どもたちが、ホールで折り紙の紙ひこうきを作っています。保育士に教えてもらいながら、みんなで思い思いの紙ひこうきを作って飛ばし、楽しく遊んでいます。

【条件】
1.紙ひこうきを折っているところと飛ばしているところがわかるように描くこと。
2.保育所のホールの様子がわかるように描くこと。
3.子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。
4.枠内全体を色鉛筆で着彩すること。
<絵を描くときのポイント>
温かみのある絵にする
試験では保育士としての資質を問われているので、温かみがある色使いで描く。暖色系(赤・黄・オレンジ)を使うと良い。
問題の条件を全て満たした絵を描く
条件を一つでも満たしていないと減点対象となります。問題文をよく読んで、条件を全て満たした絵を描きましょう。
色は全部染めること
色づけ完了までが試験です。時間内に終わらせるのは時間配分も大切となってきます。
漫画のような絵は描かない
特別うまい絵を描く必要はありません。しかし、漫画やアニメのようなキラキラした目やタッチで描くことは避けた方が無難です。
<当日の持ちものと諸注意>
当日の持ち物(試験中机上に置けるもの)
①鉛筆またはシャープペンシル(HB~2B)
②色鉛筆(12~24色程度)
水溶性色鉛筆の使用も可としますが、水分を塗布することは不可とします。
クレヨン・パス・マーカーペン等の使用は不可とします。
色鉛筆ケース(筆箱等)を机上に置くことは可とします。
摩擦熱で消える色鉛筆は、温度変化により絵が消える可能性があるため、使用は不可とします。
携帯用鉛筆削りを会場内に持ち込むことは可としますが、試験時間中に使用する場合は、試験監督員の
了解を得てから使用してください。
受験者の間での用具の貸し借りは認めませんので、忘れないように注意してください。
③消しゴム
④腕時計(アラーム等の音が鳴らないもの。計算機、電話等の機能のついていないもの。置時計不可)

上記①~④において、「人物の形をしたイラスト入りのもの」は机上に置けません。(使用不可)

試験時間は45分
解答用紙の大きさはA4判とします。絵を描く枠の大きさは縦横19cmとします。

言語表現

言語表現の求められる力は、「保育士として必要な声の出し方、表現上の技術、幼児に対する話し方ができること」です。
3歳児に話すつもりでお話しをしましょう。
<話し方のポイント>
大きな声で明るくはっきりとしゃべること
幼児が集中して聞けるように、はっきりと大きな声で話ましょう。早口にならないように気を付けてゆっくりと。
子どもたちに興味をもたせるように話すこと
同じ目線で一人一人に目を配りながら、語りかけるように話しましょう。
子ども達の想像力を掻き立てましょう
擬音語や擬態語を使う場合は、臨場感あふれる感じで話しましょう。オーバーリアクション気味でOKです。身振り手振りで表現するのではなく、あくまで話し方で見せましょう。
3分間におさめる
長すぎても短くても与えられる時間は3分間です。3分に収まるように練習しましょう。
<令和元年の課題>
1.「おむすびころりん」(日本の昔話)
2.「ももたろう 」(日本の昔話)
3.「3びきのこぶた 」(イギリスの昔話)
4.「3びきのやぎのがらがらどん」(ノルウェーの昔話)

子どもは15人程度が自分の前にいることを想定する。
一般的なあらすじを通して、3歳の子どもがお話の世界を楽しめるように、3分にまとめてください。
お話の内容をイメージできるよう、適切な身振り・手振りを加えてください。
題名は開始合図のあと、一番最初に子どもに向けて言ってください。
絵本・道具(台本・人形)等の一切の使用は禁止です。
絵本を読んだり、道具を使ったりした場合は、不正行為になりますので注意してください。
不正行為とみなされた場合、実技試験は無効となるほか、当該年試験から3年以内の期間で受験が
できなくなる場合があります。(児童福祉法施行規則第6条の14第2項)
3分間は退出できません。時間はタイマーで計ります。
子どもに見立てた椅子等を前方に用意します。

保育士試験はコツコツと練習した人が合格します。試験官もどれだけ練習したか見ればわかります。しっかり対策をして、試験に臨みましょう。