保育士資格合格パーフェクトナビ

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試験2019.05.23

保育士試験の実技内容

毎日勉強してきた人にとって筆記試験合格の喜びは計り知れないものがあると思います。しかし、もう一つあるのが実技試験ですね。筆記試験とは違い、後で答え合わせができないことや採点基準がわかりにくいなど対策もしづらいのではないでしょうか。今回は実技試験の概要についてご紹介します。

実技試験ってどんな内容?

音楽に関する表現

子ども達に歌って聴かせることをイメージし、弾き歌いを行います。弾き歌いの曲は、受験申し込みの段階で発表されている課題曲2曲となります。毎年、ゆったりめの曲を1つとリズミカルな曲が1つになるようにされているようです。弾き歌いをするのはそれぞれの曲の1番のみです。
基準となる楽譜は公開されていますが、大幅に逸脱しなければ編曲・移調もOK!また前奏や後奏をアレンジしてつけても良いことになっています。
楽器は持込もできます。受験に関して会場にあるピアノを使って行われますが、ギターなどの使用も可能になっています。ピアノ以外の楽器は自分のものを持参しなければならないため忘れないようにしましょう。

言語に関する表現

試験官2名を目の前にして、3分間のお話をします。ただし、試験官に向かって話しかけるのではなく、3歳児クラスの子ども20人が目の前にいると想定して行います。
課題については、受験申し込みの段階で公開された4つのお話の中から1つを選択します。「うさぎとかめ」や「おむすびころりん」など有名でなじみある話が中心となります。
子ども達が集中して聴けるよう、お話の編集や展開を受験者自身で工夫して行えることになっています。しかし、絵本や人形などの小道具は持ち込むことはできません。台本やカンペもなしです。
また、3分間という時間は絶対となります。早く終わっても3分間はその場から動く事はできません。また、3分をオーバーしてしまうとお話を途中で終えなければなりません。3分間は自分のタイミングでスタートするのではなく、試験官の合図でスタートとなるのでやり直しはききません。

造形に関する表現

保育における一場面を45分間で色鉛筆で表現します。どのような場面を描くかという問題や条件については試験会場にて当日発表するため具体的な準備は行えません。
問題の例としては
【事例】保育所で動物園へ遠足に行きました。ふれあいコーナーで動物にエサをあげたり、抱っこしたり、みんな楽しそうにしています。
【条件】1、動物と触れ合っている様子を描くこと
2、動物園の様子を背景に描くこと
3、こども2名以上、保育士1名以上、および動物を表現すること
4、色鉛筆で色をつけること

このような問題が出題されます。年によって指定される場面や人物の数などが違います。この絵をA4用紙に描きます。絵を描く枠の大きさはタテヨコともに19センチとなっています。
紙は当日配られますが、必要な筆記用具は持参となります。下書き用鉛筆、色鉛筆、消しゴムを忘れないように持参してくださいね。当然ながら受験者間での用具の貸し借りは認められていません。制限時間内に下書きと色塗りまでを完成させるとあって絵が得意な人にとってもハードな内容になっていると言えるでしょう。