保育士資格合格パーフェクトナビ

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2023.11.25

乾燥の季節到来・・・アトピーの子供が快適に過ごせるように

アトピー性皮膚炎は、皮膚の慢性的な炎症を特徴とする疾患。子供に多いですね。大人になってから発症する人も多く、かゆみ、赤み、ただれなどの症状を引き起こします。
その症状の原因は、遺伝的な要因や環境要因による免疫の過剰反応によるものです。この疾患は特に乳幼児や小さな子供によく見られます。
これから乾燥する季節。アトピー性皮膚炎に悩む子供達が快適に過ごせるように、保護者や保育士のなど大人のフォローも大切です。

どうして皮膚がかゆくなる?

アトピー性皮膚炎のかゆみの原因は、皮膚のバリア機能の低下や免疫システムの異常な反応にあります。
これにより、皮膚は乾燥し、刺激に対してとても過敏になります。
かゆみは慢性的で、かいてしまうことで炎症が悪化するリスクがあります。

一般的には、保湿剤とステロイド剤が使われる

治療には、保湿剤やステロイド外用薬が使われます。
保湿剤は皮膚の乾燥を防ぐ役割を果たし、ステロイド外用薬は炎症を和らげる働きをします。
正しい使い方と量を守ることが重要。医師の指示に従って使いましょう。
少しでも不安があったら何でも医師に相談することです。

普段の生活ではここに注意

日常生活では、皮膚を清潔な状態に保つことが大切です。また、刺激物やアレルギーの元となる物質を避けることの重要です。
食べ物のアレルギーを併発している子ども多いでしょう。調理中に空中に拡散するとも言われているので注意が必要です。
また、適切な温度と湿度を保つことも大切。乾燥は皮膚には良くありませんので加湿器などを使用するのもいいでしょう、ただしお手入れはマメに行いましょう。

園で保育士が注意することは?

保育士がアトピー性皮膚炎の子供に対処する際には、以下の点に留意することが重要です。
・清潔な環境を維持する。
・状況によっては保湿剤を塗るなどのサポートをする。
・アレルギーの原因となる刺激物質は避ける。
・快適な温度や湿度にする工夫をする。
・保護者と症状についてよく相談し、その子に応じた適切さサポートを常に話し合っておく。

アトピー性皮膚炎の新しい治療薬と使える年齢
(※2023年10月4日 朝日新聞朝刊より)

【塗り薬】
・デルゴシチニブ(商品名:コレクチム)6ヵ月~
・ジファミラスト(商品名:モイゼルト)2歳~
【飲み薬】
・ウパダシチニブ(商品名:リンヴォック)12歳~※体重制限あり
・アブロシチニブ(商品名:サイバインコ)12歳~
・バリシチニブ(商品名:オルミエント)15歳~
【注射薬】
・ネモリズマブ(商品名:ミチーガ)13歳~
・デュピルマブ(商品名:デュピクセント)15歳~※2023年9月から6か月上の乳幼児にもOK

睡眠の質の確保も課題

アトピー性皮膚炎の中等症以上の子供は、軽症の子供に比べて睡眠の質が悪く、園や学校を休む割合も3倍程度多いそうです。
最近はどんどん保険適用される薬が増えてきているので、主治医と相談して使用し、夜はぐっすり寝られるようにサポートしてあげたいですね。