海外ではギフテッドと呼ばれる子ども達。「天に与えられた才能を持つ」ということからギフテッドチャイルドと呼ばれています。ただ、様々な苦手分野を併せ持つ子どももいるとのこと。そんな子どもたちの支援に国がやっと動き出すとのことです。
保育園でも、周りの友達とはちょっと馴染めないけれども、大人顔負けに突出した能力を持っている子どもっていませんか?
一昔前は「集団生活ができない困った子」と見られていたかもしれません。でもこれからは、その子のとびぬけた才能にいち早く気付いてあげられる側になれるかもしれませんね。
飛びぬけた才能と高いIQ
MIcrosoft創業者のビル・ゲイツ氏、Facebook創業者の一人マーク・ザッカーバーグ氏など、海外には国から教育支援を受けてきており、特別な才能を発揮して社会に貢献している人達が多く活躍しています。
このたびやっと文部科学省がそんなギフテッドチャイルドの支援を検討し始めました。
どんな才能を持つ持つ子どもをどう支援するか。文部科学省は有識者会議を設け議論をし、2年かけて検討するとのことです。
特に日本では「生きづらさ」をかかえる?ギフテッドチャイルド
ギフテッドチャイルドは、記憶力・言語能力・数学分野などに突出して優れた才能を持ちながら、一方で学校の集団生活に馴染めず、不登校になるケースも多いとのこと。
アメリカでは飛び級などを利用して早期に大学の専門教育プログラムを受けたりできる制度でギフテッドチャイルドを支援しています。
彼ら彼女らは、突出した才能を持ちながら、こだわりの強さがあったり、注力の偏りがあったりなど、発達障害を併せ持つ子どもも多くいるとのこと。そのため、かなり前から学校内外でのサポートの必要性が叫ばれてきました。
日本国内には大人も子ども含めて250万人以上いるとされており、学校の支援や指導のあり方について、十分に議論されてきていません。
そのため、「皆で一緒に」という同調圧力が強い日本では特に生活しずらいと言われてきました。
研究者やNPOも参加し、ギフテッドチャイルドの学びを考える
7/14に始まった有識者会議では、才能教育や障害をあかかえる子どもの支援をする研究者やNPO、その他にも民間会社の専門家などが参加したとのこと。ギフテッドチャイルドの才能の見出し方や支援策を検討していったそうです。
彼らにとって、得意分野に関しては小学校や中学校の授業では全く物足りないのです。早くから発展的な学習をすることでさらに高い能力を発揮するでしょう。
大学や専門機関が協力して、学校外の発展的な学びの場を提供してあげられたらいいですね。
2021年7月13日(火)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/