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2021.02.06

人気絵本「いないいないばあ」点字・触図付きが刊行!

※写真はイメージ図です

子どもに大人気の絵本「いないいないばあ」。子どもの頃に読んだことがある人もいるのではないでしょうか。
もちろん保育園でも大人気。よく子ども達に読み聞かせているようです。

累計販売数は700万部!超人気絵本「いないいないばあ」

松谷みよ子さんが文、瀬川康男さんが絵を手がけ、初版は1967年。
半世紀以上に渡って読み継がれている童心社の「いないいないばあ」は、累計販売数が700万部を超えたとのこと。日本で一番売れている絵本だとのことです。
このたび、2021年1月に「てんじつきさわるえほん」が刊行されたとのことで、話題になっています。

目が不自由な子どもで触って遊べる!点字・触図付き

具体的にどう変わったのかというと、文字は点字付きに、絵は輪郭や色の違いで凹凸を出しています。凹凸は透明の樹脂インクで盛り上げ印刷されています。
赤ちゃんが初めて出会う絵本として読み継がれてきた本書は、より多くの子どもにとって「初めての一冊」になるように刊行が決まりました。価格は税別3,600円です。

こんな工夫がされている!

文字はそのまま点字にしていますが、絵はそのまま触図にするのは難しいです。複雑だったり線と線が近かったりすると指先で触った時に分かりにくいため、形は調節しているそうです。
実際に盲学校の子どもたちに触ってもらい、意見を聞きながら修正を重ねたそうです。

童心社にとっても初めての試みだった「点字絵本」

絵本出版では歴史の古い童心社ですが、点字絵本を出版するのは今回が初めてだそうです。同社は2015年から「点字付き絵本の出版と普及を考える会」に参加して、出版社・印刷会社・点訳ボランティアらと年2回の勉強会を重ねて、準備を進めていたとのことです。
編集部の西尾薫さんは「目の見えない子も見える子も、一緒になって楽しめ、それぞれに発見があるはず」と語っています。

他の絵本も点字触図版を出してほしい!

長きにわたって子どもに人気の絵本はたくさんあります。保育園で人気なのは「おおきなかぶ」や「はらぺこあおむし」も点字・触図版が出版されると嬉しいですね。
ただ、3~5歳くらいになると、自分でお気に入りの本を選んだり、「これ読んで」と意思を示したりしますが、0~1歳くらいの子どもはなかなか自分の意思を示すことが難しいです。そのため、どんな絵本を選んだらいいか迷うものです。

初めて出会う絵本「いないいないばあ」がこのような取り組みをしたことは大きな意味があると感じます。数年前から話題の0~2歳向け絵本「もいもい」「もいもいどこどこ」「しましまぐるぐる」も、ぜひ点字・触図絵本になってくれるとうれしいですね。

2021年1月30日(土)朝日新聞朝刊より出典