保育士資格合格パーフェクトナビ

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2020.10.01

家事は遠慮なく外注する時代!?ママの負担を減らそう

時代とともに共働きする夫婦は増えています。一昔前の「家事育児は女性の仕事」という概念は古く、家事の外注をする人も増えています。
保育園で保育士として働くようになったら、しんどそうにしている母親を見かけるかもしれません。家事の外注をすすめてみてはいかがでしょうか。

ドラマ「わたナギ」「逃げ恥」ヒットの裏で

最近は父親も積極的に育児に関わっていますが、まだまだ男性の長時間労働がなくならない現実があります。そうなると結局負担は母親に。
家事育児の負担を巡って共働き夫婦間に不協和音が流れる、という話もよく耳にします。

最近「わたナギ」というドラマがありました。仕事はとても優秀だけど家事が全くできない女性が、中年の男性家政婦を雇うという話。
多くの働く女性から共感を呼び、「私も家政婦を雇って仕事に集中したい」という声が多く聞かれました。
一方で、「月にいくらかかっているんだろうか」「給料がほとんど持ってかれてしまうのでは?」と不安視する声もありました。

ドラマ「逃げ恥」では、家事労働を契約として担っていた女性が、依頼主の男性から結婚話を持ち掛けれたとき、「今までお金をもらってやっていた仕事が、結婚するとタダでやるのが当たり前になる」とためらう場面があり、女性のモヤモヤとして描かれています。

もっと家事の外注が一般化すればいいのに!

朝日新聞の調査によると全体で約61%の人が「家事の外注はあり」と答えています。
外注したい家事は、キッチンやエアコンなどの掃除しにくい場所。また、トイレ、風呂など水回りも希望する人が多いことが分かりました。
庭掃除や普段の家の中の掃除、おかずの作り置きを頼みたいという声もありました。
実際にキッチンやエアコンの掃除を外注した人によると、「自分ではここまでできない、頼んでよかった」と回答した人が多かったようです。

一方で、抵抗感がある人も多く、他人を家に入れるのがいや、お金を払ってまで頼もうと思わない、などの意見もありました。価格が高いという声もありました。

海外では一般的なのに・・・

海外からの意見には「日々の掃除の外注は当たり前、裕福な家庭にか限らずごく一般的な家庭が利用している」とも。価格が安いことも利用しやすい理由のようです。
家事だけではなく、海外ではベビーシッターなど育児の外注もごく一般的な国が多く、これからは「女性がタダでやって当たり前」という価値観を変えなければなりません。
女性が結婚も出産もためらう理由として、家事育児の負担が重い、と答える人は多く、これが大きな少子化の原因にもなっているようです。
後ろめたさを感じることなく家事育児が普通に外注できるようになるといいですね。それにはまず、男性の長時間労働が解消されなければ何も始まらないとも感じます。

2020年9月19日(土)朝日新聞朝刊より出典