保育士資格合格パーフェクトナビ

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2020.11.28

2020年10月よりロタウイルスワクチンが定期接種になりました!

新型コロナウイルスのワクチンのニュースは日々メディアで取り上げられています。今年はインフルエンザワクチンも足りないとされており、戦々恐々とする日々。
そんな中、ロタウイルスのワクチンが今年の10月から定期接種になりました。

保育園では子どもが予防接種を受けたことが分かるように保護者と連絡帳でやりとりをします。
保育士はその子の健康状態をよく見ておく必要があります。

ロタウイルスとは

ロタウイルスは、小さな子どもを中心に感染が広がり、激しい下痢や吐き気を引き起こします。
乳幼児の急性胃腸炎の原因のひとつであり、厚生労働省の調査によると、5歳までの子どもが急性胃腸炎で入院するケースでは、4~5割前後はロタウイルスが原因とされています。
主に感染者の排泄物から感染が広がり、重症になると脱水症状で入院が必要になります。
ロタウイルスは日常的のよく感染するウイルスで、人は一生のうちに何度も感染します。

一番最初にかかる時が一番重症化しやすい

一生のうちに何度も感染しますが、最初の感染が最も重症化しやすいとされており、小児科医は乳幼児へのワクチン接種は必要としてきました。
接種すれば、入院するような重症化は防げますし、発症そのものも7~8割は減るとされています。
子どもにとって脱水症状など深刻な状態になると身体への負担も大きく、定期接種化は大きな意味があるとされています。
今年の8月1日以降に生まれた赤ちゃんが無料接種の対象となります。万が一の望ましくない症状が出た場合には医療費や通院費など手厚い保証が受けられるようになっています。

現在ワクチンは2種類

定期接種で受けられるワクチンは現在2種類あり、病歴によっては受けられないこともあるので、確認が必要です。

★ロタリックス(グラクソ・スミスクライン)
接種回数:2回
接種開始月齢:生後6週間後~14週6日後
接種終了月齢:生後24週後まで

★ロタテック(メルク・アンド・カンパニー)
接種回数:3回
接種開始月齢:生後6週間後~14週6日後
接種終了月齢:生後32週後まで

双方ともに、生後2ヶ月から接種するヒブ、小児肺炎球菌、B型肝炎ワクチンと同時に接種可能です。

接種後、嘔吐を繰り返す、ぐったりして元気がない、血便が出るなどの症状があったら過ぐに医師の診断を受けましょう。

2020年11月18日(水)朝日新聞朝刊より出典