保育士資格合格パーフェクトナビ

保育士資格合格パーフェクトナビ
2021.06.12

まだまだ母親主体。もっと父親が育児しやすい街になってほしい!

男性の産休・育休の取得推進や、取得するかどうかの意思の確認の義務付けなど、夫婦で子育てしよう、という考え方がだいぶ広まりました。
しかし街中を見ると、まだまだ母親目線でしか環境が整っていない場所も多いようです。

あるショッピングセンターでは「ここから女性専用」という張り紙が・・・

「調乳用の給湯器を備えた授乳室があります。」こううたっているあるショッピングセンター。ある育児休暇中の男性は哺乳瓶と粉ミルクを持参し、給湯器からお湯をもらおうとしました。
しかし、店内の授乳室には「ここから女性専用」という張り紙があったとのこと。
さらには「不審者を見つけたら通報を」という張り紙まであり、ちょっと気まずい気持ちになったとのことです。
結局メールで問い合わせたところ、たまたま使った場所はスペースの関係で女性限定にしており、別の場所に男性も利用できる授乳室があったとのことでした。

ある地域の子育てサロンでは、男性が使用する場合は職員が立ち会いが・・・

同じく育児休業中の男性が週に2,3回地域の子育てサロンで子どもを遊ばせていた時のこと。ミルクを作ろうと授乳室にある電気ポットを借りようとしました。その際、職員がずっと立ち会っていたとのこと。職員も気まずそうに「立ち会う決まりなので」と言っていたそうです。
理由は、カーテン1枚で授乳室が仕切られているからだそう。悪意のある男性が覗くかもしれないため、母親が安心して授乳できるように配慮しているようでした。

子育ての場に長く男性が不在だった表われ

女姓だけが使うことが前提の空間があまりにも多いことに気付かされる話ばかりです。「男性も使う」という前提で設計されていない空間がなんと多いこと。これは、日本保育学会の前会長、汐見峰幸さんも指摘しています。
これまでの子育て支援は99%が母親への支援だったため、父親の目線で意見を聞くケースが少なかったことが影響しているようです。

園への送迎や学校に上がってからの保護者会もまだまだ女性ばかり

保育園・幼稚園の送迎や小学校の保護者会やPTAなど、圧倒的に母親が多く、男性が疎外感を感じてしまう場面はまだまだ多いとのこと。「男性は仕事が優先」という考え方もまだ多いでしょう。
育児に参加している父親たちには、もっと疑問を発信して欲しいです。そうすることで、今の子どもたちが父親になった時に、もっと環境が整っていることを願いたいです。

2021年6月5日(土)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/