
音楽ユニット「ケロポンズ」は、個性的な楽曲とユーモラスなパフォーマンスで、全国の子どもたちの心をつかんでいます。
代表的な作品「エビカニクス」のミュージックビデオは、YouTubeでの視聴回数が1億7,000万回を突破しています。
また、著名なアーティストが多数出演する「フジロックフェスティバル」には、12年連続で出演しており、その実力と人気の高さがうかがえます。
(※2025年9月4日 朝日新聞の記事を参考に要約しています。)
親子を魅了した夏の苗場ステージ
日本最大級の屋外音楽イベント「フジロックフェスティバル」は、新潟県湯沢町にある苗場スキー場で開催されています。
今年は7月25日から27日までの3日間にわたって行われました。
ケロポンズは2日目の午前中に出演しました。
同時刻には別のステージで海外の著名アーティストによるライブも実施されていましたが、それにもかかわらずケロポンズの会場には多くの親子連れが足を運び、会場は大きな盛り上がりを見せました。
子どもたちに笑顔を届けるユニットの誕生秘話とは
ケロポンズは1999年に結成された音楽ユニットで、「ケロちゃん」こと増田裕子さん(写真右)と、「ポンちゃん」こと平田明子さん(同左)の2人で活動しています。
おふたりは大学で児童教育を学び、その後は幼稚園に勤務しながら音楽活動にも取り組んでいたという共通の経歴を持っています。
代表曲「エビカニクス」は2002年に発表されました。
エビやカニの衣装をまとった2人が、エアロビクス風の振り付けで「エビ!」「カニ!」とリズミカルに歌い踊る、元気いっぱいの楽曲です。
子どもたちを引き込む言葉とリズムの魔法
ケロポンズの楽曲には、動物や食べ物の名前、さらには擬音語や擬態語が多く取り入れられています。
これらの言葉がリズミカルに繰り返されることで、印象に残りやすく、初めて聴く子どもでも自然と曲の終盤には歌ったり踊ったりできるようになります。
たとえば、「チューざぶろー」という楽曲では、元気いっぱいのネズミの子どもが登場するキャラクターがミュージックビデオに登場します。
「チュチュチュチュチュ チューざぶろー」と繰り返されるフレーズの中で、「そのままの君が好きだよ」というメッセージが込められています。
偶然の出会いから広がった音楽フェスへの道
主に親子向けのコンサートや研修会などで活動しているケロポンズが、フジロックフェスティバルに初めて出演したのは2013年のことです。
前の年に保育関連のイベント後の打ち上げで、たまたまフジロックを主催する企業のスタッフと出会い、「フジロックに出てみたい」と話したことが、出演のきっかけになったそうです。
フェスの会場は山間部に位置し、登山に適した服装で急な天候の変化に備える観客が多く見られます。
子ども連れは少ないのではと予想していたものの、実際にステージに立ってみると、多くの親子が訪れていることに驚いたといいます。
また、子ども向けの内容なので、大人たちは他のステージに行きたくなるのではと心配していましたが、親子一緒に心から楽しんでくれる様子を見て、「年齢に関係なく楽しめる音楽がある」と実感したそうです。
最近では、静岡県の富士山のふもとで開催される屋外フェス「朝霧JAM」にもたびたび出演しています。今年の開催日は10月18日と19日で、ケロポンズは2日目に登場しました。







