3月に入り、筆記試験を控えている方はピリピリとした空気を感じているのではないでしょうか。
筆記試験に合格するといよいよ実技試験です。
令和5年前期の実技試験日程は2023年7月2日となっています。
課題曲や課題の物語も発表されたので、筆記試験後には練習を始めておきたいですね。
改めて音楽に関する技術と言語に関する技術について確認しておきましょう。
音楽に関する技術
幼児に歌って聞かせることを想定して課題曲を弾き歌いします。
保育士として必要な歌や伴奏の技術、リズムなど豊かな表現ができるかどうかを求められる試験です。
課題曲は2曲。
「幸せなら手をたたこう」(作詞:木村利人 アメリカ民謡)
「やぎさんゆうびん」(作詞:まど・みちお 作曲:團伊玖磨)
どちらも1番のみです。
紙の楽譜のみが持ち込み可能で、ピアノとギター、アコーディオンのいずれかで演奏するように決まっています。
アコースティックギターと独奏用アコーディオンは持ち込みです。弦が切れるなど不具合がないよう気をつけましょう。
前奏、後奏をつけたり、変調したりすることが可能ですが、全体を通して歌わないで伴奏だけしたり、歌と同じ単旋律のみを弾きながら歌ったりはNG。
もちろん伴奏せずに歌だけ歌ってもNGです。
子どもたちがそばにいるものとして笑顔で弾き歌いしましょう。
言語に関する技術
課題の物語の中から1を選んで、3歳児クラスのこどもにお話するていで3分間のお話をする試験です。
子どもが集中して聞けるようなお話を行い、保育士として基本的な声の出し方や話し方、表現技術ができることが求められます。
令和5年度前期の課題の物語は以下の4つから1つ選びます。
「ももたろう」(日本の昔話)
「3びきのこぶた 」(イギリスの昔話)
「おおきなかぶ」(ロシアの昔話)
「3びきのやぎのがらがらどん」(ノルウェーの昔話)
3歳の子ども、それも15人程度がお話の世界を楽しめるように3分間にまとめてお話をします。
適切な身振り手振りを加えてお話の内容をイメージできるよう工夫しましょう。
台本や絵本、人形などの仕様は一切禁止されています。
開始の合図のあと子どもに見立てた椅子に向けて話し始めます。
3分間は退出できず、時間までお話が終わってもその場にいなければいけません。
その際笑顔で子どもたちを見守るようにしていると好評のようです。
造形に関する技術
ご存知の通り造形に関する技術については課題を事前に発表されません。
保育の位置場面を絵で表現します。求められるのは保育の情景を描写や色使いで表現できること。
絵を描く用紙も当日会場で指定されたものです。A4用紙の中、絵を描く枠の大きさは縦横19㎝。
机の上におけるものはHB〜2Bの鉛筆と12色〜24色の色鉛筆と消しゴム、それに45分間の試験時間を確認するために必要な腕時計です。
受験者の間で用具の貸し借りはできないので忘れ物がないように気をつけましょう。