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仕事2025.05.25

企業連携型保育園で働くメリット・デメリット

保育士の働き方は、近年ますます多様化しています。
その中でも近年増加傾向にあるのが、「企業主導型保育園(企業連携型保育園)」への就職です。
「認可保育園とはどう違うの?」「待遇は?人間関係は?」
そんな疑問をもつ方に向けて、今回は企業連携型保育園で働く際のメリットとデメリットをまとめました。

 

企業連携型保育園とは?

企業連携型保育園とは、主に「企業主導型保育事業」の枠組みで設置されている保育園で、企業が従業員向けの保育施設として運営したり、他企業と共同利用したりする保育園です。
認可園とは異なり、自治体の認可を受けていなくても、国(こども家庭庁)の助成を受けて運営されており、柔軟な保育サービス提供が可能な点が特徴です。

 

メリット

① 柔軟なシフト・勤務体制

企業主導型保育園では、利用者の勤務形態に合わせて夜間保育・土日祝対応を行っている園もあります。その分、保育士の勤務もシフト制で柔軟な傾向があり、「短時間勤務」や「扶養内パート」など働き方の選択肢が広いのが特徴。
出産や子育てでフルタイム勤務が難しい方にもフィットしやすい環境です。

② 少人数制・ゆとりのある保育

企業連携型保育園は、定員が20〜30名程度の小規模園が多く、一人ひとりの子どもとじっくり関われる保育がしやすいのも魅力。
大規模園に比べて職員数も少ないため、チームワークの良さや家庭的な雰囲気を感じられる園も多いです。

③ 福利厚生が充実していることも

運営母体が大手企業や医療法人の場合、一般的な保育園よりも福利厚生が手厚いケースもあります。
例)
・社割や企業内施設の利用特典
・福利厚生サービス(宿泊・レジャー等)の利用
・賞与・手当の支給基準が明確 など
※待遇面は運営法人によって異なるため、事前確認が必須です。

 

デメリット

① 運営方針が独自であることも

自治体による監査やルールが緩やかな分、園ごとの運営方針や保育方針にバラつきがある場合があります。
「子ども主体の保育を大切にしたい」と考えていても、企業都合が優先されることも…。
保育観との相性が合うかどうか、見学や面接時にしっかり見極めましょう。

② キャリアパスが見えづらい場合も

認可園と比べて、企業主導型保育園はキャリア支援制度が整っていないケースもあります。
園長や主任へのステップアップを目指す方は、法人全体での教育制度や評価体制を事前にチェックしておくことが大切です。

③ 保護者対応に幅がある

企業連携型の場合、職場が同じ“保護者”との距離感が近いことも特徴です。
ときには上司・同僚が保護者、ということもあり、保護者対応に神経を使う場面も。
園によっては連携企業ごとの運用ルールが異なるため、柔軟な対応力が求められます。