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2021.01.16

幼児同乗自転車、停車中の転倒事故が増えています!

暮らしの中の事故を調査する消費者庁の消費者事故調(消費者安全調査委員会)は、幼児同乗自転車の事故について報告をまとめました。
分析した結果、自転車の停車中に転倒する事故が多発していることが分かりました。
保育園の送迎で幼児同乗自転車を利用している保護者は多いのではないでしょうか。ぜひ注意喚起をしてあげてください。

 

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停車中の転倒事故では7年で896人の子どもがケガ

東京消防庁の救急搬送データによると、自転車の単独事故で搬送された6歳未満の乳幼児は、2011年以降の7年間で1443人もいることが分かりました。
その中で事故の詳細が確認できた1221人のうち、どんな形態で事故が起きたかを調べたところ、停車中の転倒事故で怪我をした乳幼児が896人もいたことが分かり、全体の7割を超えていたことがわかりました。

どんなケースで転倒事故が起きているか

転倒事故は以下の状況が互いに重なって起きていることが判明しました。
●駐輪した場所が傾斜している
●ハンドルに荷物をぶら下げている
●子どもが乗ったまま動く
消費者事故調の報告書では、さらに安定性の高いスタンドや、左右のバランスに影響を与えないように荷物を積める装置など、設計面からの改善を再発防止策に挙げました。

一人乗せるか二人乗せるかで自転車のタイプを選ぼう

消費者事故調は運転のしやすさや安全性を数値化し、走行中の転倒リスクも実験して調べました。
その結果、一人乗せるか二人乗せるかでより安全性の高い自転車のタイプは異なることが分かりました。
●一人乗せる場合
後ろ座席に乗せるタイプの自転車を推奨。この方がハンドルのふらつきが小さい。
●二人乗せる場合
前座席に乗せるタイプの自転車を推奨、後ろ座席は後付けで設置することが望ましい。この方がハンドルのふらつきが小さい。

設計上の対策の余地はまだまだある

従来、自転車の単独事故は、整備不良や交通ルールを守らないことが原因と考えられていました。
しかし、設計上の対策もまだまだ不十分であることが調査を通じて分かったと、消費者事故調の中川委員長は話しています。

首都圏では生活必需品!より安全性の高い幼児同乗自転車を!

首都圏では車の駐車場が圧倒的に不足しているため、子どもの送迎などで幼児同乗自転車はもはや生活必需品です。
より安全性の高い幼児同乗自転車ができるといいですね。

2020年12月26日(土)朝日新聞朝刊より出典