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ニュース2020.02.27

小さい頃から肥満を防ぐ生活習慣を!

幼児期の肥満は学童期以降の肥満に繋がりやすい、とされる研究結果が出ています。幼児期からの肥満対策が必要とされています。日常的にどんな事柄に気を付ければいいのでしょうか。

幼児肥満は成人になった後でも肥満である傾向が強い

最新の研究結果から、幼児期に肥満だった子どもは、成人した後に糖尿病などの生活習慣病を発症する確率が高いことが分かってきました。
日本小児科学会などで作る協議会は、未就学児-幼稚園児・保育園児を対象とした「幼児肥満ガイド」を作成しました。
産まれたから半年くらいはムチムチな赤ちゃん。離乳期を経て幼児期になり自分から動き出すと同時にぐんぐん背も伸びてきて、スリムな体型になってきます。
体脂肪率は6歳前後が一番低いとされており、その後成人に近づくにつれて少しづつ増えていきます。

本来スリムである6歳ごろに肥満体型だと・・・

6歳頃は一番スリムな体型である時期ですが、この時期に肥満だと将来的に心配と思った方が良いでしょう。
体脂肪率が上昇する時期が早ければ早いほど将来肥満になりやすい、というデータがあります。また、5歳で肥満だった子どもの59%が12才でも肥満だったというデータもあります。
世界保健機関(WHO)は、幼児期は将来の肥満を減らすためにも介入すべき時期であり、幼児期から生活習慣を日々変えていくことが、予防策の第一歩と言われています。

普段はどんなことに気を付ければいいのか

基本的に母子手帳にある身体発育曲線を参考にします。身体の発達は個人差が大きいもの。大き目小さめでも問題はなく、標準曲線と同じような形で成長曲線が描かれていれば問題ありません。
注目するのは標準的な線の動きから大きく外れてしまっている場合。ただ、幼児期に体重が増えることは自然なことであり、少々ぽっちゃり体型であっても大きく心配する必要はありません。
体重を落とすのではなく、増え方をなだらかにして標準体型に近づけていくことに注意します。

睡眠不足・テレビ、スマホ・清涼飲料水は注意

特に気を付けるべきことは、①1日に10時間以上寝ているか、②1日2時間以上テレビやスマホを触っていないか、③ジュースは清涼飲料水を日常的に飲んでいないか、です。
また、早食いは肥満に繋がるという研究結果が出ています。ながら食べも、知らない間に食べ過ぎてしまうのでよくありません。これらに気を付けて乳幼児期から肥満にならないように注意が必要です。

2020年2月16日(日)朝日新聞朝刊より出典