令和4年度保育士資格試験後期筆記試験まであと10日ほどとなりました。
一問一答の問題集を解きながらアウトプットを繰り返し理解を深めているところではないでしょうか。
保育士資格試験は難易度が高くその合格率も低いものです。
こちらではその合格率の推移や難易度が高い理由、他の国家試験と比べてどういった合格率なのか比較してご紹介しましょう。
合格率の推移
保育士試験の合格率は、約20%前後といわれています。
これは9科目一度に合格した人です。2016年から5年間の合格率の推移は以下のようになっています。
2016年(平成28年)・・・25.8%
2017年(平成29年)・・・21.6%
2018年(平成30年)・・・19.7%
2019年(平成31年・令和元年)・・・21.6%
2020年(令和2年)・・・24.2%
他の国家資格試験合格率との比較
保育士以外の女性に人気の国家試験の合格率は保育士と比べるとかなり高いと言われています。
例えば2020年を例にあげると
看護師資格・・・89.2%
薬剤師・・・69.5%
管理栄養士・・・61.9%
といった状況です。保育士が24.2%ですからかなり高い合格率と言えるでしょう。
保育士試験の難易度が高い理由
上記の通り、他の国家資格試験の合格率と比べても保育士資格試験の難易度が高いことがわかります。
看護師も同様に人の命を預かり介助するなどの仕事でありながらなぜ保育士の方が難易度が高いのでしょう。
その難易度の高さの理由として、筆記と実技両方に合格する必要があること、筆記試験は9科目あり、出題範囲が非常に広いこと、9科目すべて合格しないと実技試験に進めないこと、各科目6割以上の点数が必要であることがあげられます。
また、政府の子育て支援施策などにより法律や条例が変わることも多く、特に「社会的養護」や「教育原理」、「社会福祉」は難しいということも難易度が高い理由になるでしょう。
ちなみに看護師資格試験は、必修問題50問、一般問題130問、状況設定問題60問の合計240問で、必修問題は8割以上の点数が求められ、一般と状況設定問題は毎年ボーダーラインが変わりますが、学校でしっかりと知識を身に着けていれば9割近い合格者が毎年出る状況です。
いかがでしょうか。
1回目で何科目か合格し、再度試験を受けて合格した人は合格率には含まれていません。
筆記試験で一度合格した科目は3年間有効です。
数回受験して合格することも有効ですので、緊張しすぎたり構え過ぎたりしないで適度な緊張感を持ちながら受験しましょう。