平成30年実技試験が12月9日(日)と目前まで迫ってきました。
音楽表現に関する技術、造形表現に関する技術、言語表現に関する技術の3つの課題の中から2つを選んで実施する実技試験ですが、最も苦手な課題は避けたからといって残りの2つが得意という訳ではないと不安に思う方も多いのではないかと思われます。
そこで少しでも不安を払拭して本番に望めるように、押さえておくべきポイントを今一度見直してみましょう。
音楽表現に関する技術
平成30年度の課題曲は『おかあさん』と『アイアイ』です。
まずはyoutubeなど動画で見ることをお勧めします。実際に見てみると、伴奏を複雑にする必要はない事がわかるかと思います。
保育士試験はコンクールではありませんので素晴らしい演奏をする必要はありません。それよりも『子供たちと楽しく歌えるか』が大切です。途中でつっかえたからと言って演奏を止める事無く、最後まで引き続けることを心がけましょう。
また、本番までに本物の楽器で演奏をし、実際に歌いながら引く事を忘れずに実践しておきましょう。本番だけやれば大丈夫、と思っていてもいざその場になると思った通りにいかないものです。
造形表現に関する技術
まず押さえておきたいポイントは、人物・背景・小物の全てに『色を付ける』ことです。
45分と短い時間の中での作業なので塗りきれないこともしばしばあります。この時間で納められるようにするには、あらかじめパターンを作って練習しておくと良いでしょう。
人物(保育士・園児)なら立つ・座る・歩く、背景なら園内・公園・道路、小物なら展示物・お布団・お花といった感じでパターン化して引き出しを増やしましょう。
『上手に描かなければいけない』と勘違いしやすいですが、大切なのは上手く描こうとせずに『温かみのある楽しそうな表情』が感じられる事です。
50点満点中30点で良いから、必要なポイントだけ押さえることを意識しましょう。
言語表現に関する技術
この試験で注意しなければいけないのは『3分に収めなければいけない』という事です。
ここで押さえておきたいポイントは、『登場人物が少ない物語を選ぶ』です。登場人物が多ければその分話も長くなりますし、演じ分けも大変になります。
また、本番では本を持ち込む事は出来ない為暗唱する必要がありますが、一字一句覚えようとするよりも、物語の流れを意識して覚えるようにしましょう。途中でつっかえた時にもアドリブが効くようになります。
目の前に居るのは試験官ですのでそちらに向けて話してしまいがちですが、『聞かせる相手は子供たち』という事を心がけてください。