保育士資格試験に合格し、保育士の登録を行った保育士の数は100万を越えています。
しかしその中で保育士として実際に保育施設で働いている方は約4割ほど。
つまり6割が潜在保育士なのです。よい保育施設に出会えなかったということも要因の一つとしてあるでしょう。
保育士としてよい保育園を選ぶポイントはどこにあるのでしょうか。
よい保育園を見極めるには
保護者の方がよい保育園と考える保育施設と、保育士から見た良い保育園は違うのでは?と思いますが、違うようです。
保育士に余裕がある
カリスマ保育士のてぃ先生が保護者の方によい保育施設は保育士が幸せそうであると伝えています。
安全、安心に子どもたちを預けるには「先生たちに余裕がある」ことが重要です。
行事や食育、教育に力を入れていても保育士が忙しすぎて余裕がないと安全に関する決まりも守れないことがでてきます。
もちろん今は御存知の通りカメラで子どもたちや保育士の様子を撮影されていますが、それも保育士が生き生きと幸せそうに働いていたら、保護者の方も安心して映像を確認できるでしょう。
確かに就職前の園の見学に行ったときに違和感をおぼえたときには注意が必要です。
保育士は忙しい職業ですが、余裕がなければ子どもたち1人ひとりの成長を促すことも、保護者の気持ちに寄り添うことも難しくなります。
自分が働く職場で働いている先輩保育士が笑顔で余裕をもって働いている姿を見ると良い保育園だと思えますよね。
行事の頻度、内容に無理がないか
行事が豪華で頻度も多ければ保護者の方は嬉しいかもしれません。
しかし、その裏では保育士が休憩を削り、サービス残業をし、持ち帰りの仕事をして行事に備えている可能性があるのです。
保育士が過酷な労働管渠に要ると精神的に余裕がなくなり、ニュースにもあるような不適切な保育を行ってしまうケースがでてきます。
就職活動をする際には行事の内容や頻度について無理がないか、保育士の人数や業務に十分なゆとりがあるかをしっかりと確認しておきましょう。
人員を多めに配置していると余裕がでてくる
保育士が余裕を持って働くためには人員に余裕があることが大切です。
上記のように行事を重視している保育施設でも、人員に余裕があれば問題なく行うことができるでしょう。
安全安心に関することも人員に余裕があり、保育士同士のコミュニケーションが密に行われていることが園の見学でわかれば、そこは働きやすい保育園といえるでしょう。
そうした保育園では常に保育士の働きやすさを追求して、テキストにするだけでなく実践しています。
先輩保育士の表情をよく観察し、やりとりや園内の雰囲気がよい保育園がよい保育園と言えるのではないでしょうか。