保育士資格合格パーフェクトナビ

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仕事2020.07.30

保育士はやりがいは大きい!けど・・・川崎市の調査から見えたこととは?

保育士はやりがいや喜びにあふれた仕事であることは、働いている皆さんの姿を見ればわかります。しかし悩みを多く抱えているのも現実。
この度、現場の保育士はどう考えているのか、川崎市が調査を行いました。

川崎市の認可保育園で働く保育士などにアンケート調査

弁護士や研究者、NPO関係者でつくる市民団体「川崎市保育問題交流会」と関東学院大学経営学部・中西新太郎教授の研究室が、2019年10月~11月にかけて実施しました。
川崎市内の認可保育所311園で働く保育士・看護師・栄養士・調理員・事務職員などを対象にし、648人から回答を得ました。

その結果、やりがいを感じている人が大勢いることが判明。一方で、賃金が低いことや仕事量が多いことなどに悩んでいる様子がうかがえました。

できるだけ長く働き続けたい、という人は8割以上!
やりがいを感じる、という人は9割以上!

今のまま定年まで働き続けたいかという問いに対し、「定年まで」が13%、「できる限り続けたい」が72%。これらを合わせると、8割以上の人が長く働き続けたいと思っていることが判明。
また、やりがいについては9割以上の人が「感じる」と回答しています。

アンケートの結果から、保育施設に勤務する人の圧倒的多数が、やりがいや情熱を持って働いており、長く勤務することを希望していることがわかりました。

4大悩みは「低賃金」「仕事量過多」「休みがとりにくい」「自分の実力不足」

年収は200~250万円という人が18%と最も多く、次いで250~300万という人が16%。自分の賃金水準について、43%の人が「やや低い」と回答し、24%の人は「低すぎる」と回答しました。
他にも「仕事量の多さ」「休みの取りにくさ」「自分の実力不足」を上げる人が多く、この4つは約4割の人が悩みとして挙げました。

切実な悩みを訴える自由回答欄には

自由回答欄には切実な悩みを訴える声が多く挙がっています。以下に一例を上げます。

・賃上げや待遇改善をしなければ、人材も集まらず保育の質も向上しない。
・保育料無償化で、保育士にメリットがあるのか
・とにかく職員を増やして賃金を上げてほしい
・仕事量に対する賃金が見合っていないから長く働き続ける人がいない

とにかく「低賃金の解消」と「待遇の改善」を求める声が多く挙がりました。
コロナ禍になる前の調査ですが、厳しい環境の中でも使命感や意欲を持って働き続けている現状がうかがえました。

保育現場の待遇改善が必要なことは、数年前から言われていることです。
このコロナ禍でさらに厳しい状況に陥っている保育現場。必要な対策がとれるように自治体や国からはもっと予算を付けて欲しいですね。

社会から必要とされている保育士。資格取得に挑戦してみませんか?

社会から必要とされる仕事である保育士。まだまだ足りていないのが現状です。社会人や子育て終盤の主婦でも土日に学べて保育士の資格が取れるスクールがあります。
人生次のステップに進んでみたい、何かに挑戦してみたいという人はぜひ検討してみて下さい!

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https://www.sunrise-school.jp/about/

 

2020年7月23日(木)朝日新聞朝刊より出典