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2021.02.27

乳歯0本から始めよう!赤ちゃんの歯磨き

子どもに歯磨きの習慣をつけさせたいけれども、嫌がったりじっとしなかったりして、なかなか思うようにはいきません。
乳歯の生えていないうちから少しづつ始めるのがおすすめです。

虫歯になりやすい乳歯

虫歯の原因になるのは、大人の唾液を通じてうつる「ミュータント菌」という虫歯菌の一種です。20~30年前頃から「大人の食べているものを口移しで食べさせてはいけない」と言われるようになりましたが、これはこのミュータント菌を子どもにうつさないためです。
虫歯菌は食べかすに含まれる糖分をエサにして歯垢(プラーク)を作ります。プラークの中で作られる酸が歯の表面のエナメル質を溶かしてしまうのです。
乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄くて弱いため、虫歯になりやすいです。

乳歯が0本の時から初めてみよう

日本歯科大学病院の臨床教授 倉知ななえさんは、歯が生え始める前から、「歯固め歯ブラシ」でマッサージを始めることをすすめています。
口の中を触られることに慣れさせ、また気持ちいいと感じることで、歯ブラシへの移行をスムーズにするためです。

歯が生え始めたら月齢や本数によって歯ブラシを選びます。子ども用と仕上げ磨き用の2本用意します。
子ども用はのど突きを防ぐために、プレート付きの物を選びましょう。

子どもに「ぬいぐるみを歯磨きしてあげて」と先生役をさせてみる

大人が日々歯磨きをしている姿を見せたり、ビデオなどを見せたりしても、興味を示さない子どももいます。
そんな場合は古くなった子どもの歯ブラシを持たせ、お気に入りのぬいぐるみに「歯を磨いてあげて」とやらせてみることも一つの手です。

日常生活では何かを教わったらりさせられたりすることが多い子ども。あえて先生役をやらせてあげることで、やる気を引き出すこともあります。
特に末っ子は普段は兄や姉に囲まれ自分が先生役や指導役をすることはないため、とても効果的です。

仕上げ磨きをするときの注意点

上唇の上側に付いているひだ「上唇小帯」に歯ブラシが当たるととても痛く、一度痛い思いをしたら、「もうイヤ!」となるのが子ども。なかなか継続が難しくなります。
指でおおって痛くないようにしてあげましょう。

歯磨き剤は多ければ良いわけではなく、適量を守ることが大切です。2歳までなら1mm程度、3~5歳なら5mm程度が目安です。
時間が取れない時や外出先ではキシリトールタブレットをなめるものおすすめです。

乳歯が抜けてしまうと永久歯の歯並びに影響する!

乳歯はいずれ永久歯に生え変わるため、磨かなくても大丈夫と思っている人もいるかもしれません。しかし、乳歯が虫歯で抜けてしまうと、永久歯の生え方に影響し、歯並びが悪くなることがあるそうです。乳歯のうちから歯磨きの習慣は付けておきたいですね。

2021年2月13日(土)朝日新聞朝刊より出典