保育士資格合格パーフェクトナビ

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2020.12.26

安全な保育園を選ぶポイントを徹底解説!

2002年から本格的に始まった待機児童ゼロ作戦。基準を緩和し急速に保育園を増やした結果、子どもの扱いに問題のある保育士や園が増えているとのことです。
安全は保育園を選ぶためにはどこに気を付けたらいいのか、徹底解説します。

認可保育園に入れさえすれば安泰!ではなくなってきた?

以前は、問題が起きる保育園の多くは無認可が多く、保護者はどうにかして認可保育園に入れたいがために「保活」という言葉も生まれたほど。
また、保育園の定員を増やそうと保育園の増設を急いだ結果、認可保育園でも保育の質にばらつきが出てきてしまいました。
安全な保育園を選ぶにはどういう点に気を付けたらいいか「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんが解説してくれました。

安全な保育園を選ポイント「ここをよく見よう!」

①保育士と園児のやり取りは適切か

保育士が子どもに何か伝える時、きちんと子どもの目を見て話しているかをよく見ましょう。乱暴に腕をつかんだり怒鳴ったりしていたら要注意。
しかし、これは保育士個人の適正にもよるので、なかなか判断が難しいかもしれません。

②乳児にうつぶせ寝をさせていないか

1歳児クラスで昼寝の時間にうつぶせ寝をさせていたら、極めて危ない園と思った方がいいでしょう。うつぶせ寝の乳幼児が睡眠中に亡くなる事故は過去に何件か起きています。国も1歳になるまでは仰向けで寝かせるように求めています。

③避難路が2方向あるか

2階建ての建物の場合、避難通路は2方向必要です。外に滑り台がついている園もあります。また、避難路が荷物でふさがれている園は要注意です。

④園庭があるか。ない場合、近くの公園に連れて行っているか

本来は全ての認可園には園庭があることが基本ですが、待機児童対策として近くの公園で代替えして良いとなっています。
普光院さんが首都圏と政令指定都市など100市区の保育園を調べたところ、園庭の無い保育園は約3割もあったとのことです。東京都心の一部の地域では約8割にものぼったとのこと。
外遊びは子どもの運動能力の基礎となるため、園庭がないのに外遊びに連れて行かない園は要注意です。

⑤早期教育や利便性の話ばかりしていないか

働く親にとっての利便性は大切ですが、利便性ばかりアピールしたり、英語や体操などの早期教育の話ばかりする園は要注意です。保育という専門性の質が低いことの裏返しです。

⑥継続的に求人が出ていないか

継続的に求人が出ている保育園は、離職率が高いことがわかります。これは保育園に限らず、一般の企業でも同様でしょう。スタッフが長続きしないことは子どもの保育にとってマイナスです。
特に園長や主任クラスの求人がひんぱんに出ている園は要注意です。

2020年12月12日(土)朝日新聞朝刊より出典