保育士資格合格パーフェクトナビ

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2019.08.08

保育士のやりがい


保育士としてやりがいを感じる時は人それぞれ違いはあっても、園の生活の中の大きなくくりで言うと卒園式ではないでしょうか。子ども達が大きく成長し、巣立っていくときに保育士は「保育士になって良かった!」と感動すると思います。それこそが「やりがい」です。
その感動ややりがいが生まれるのも日々共に生活してきた中で小さな感動だったり達成感をたくさん感じてきたからでしょう。さて、では小さな感動や達成感を感じるのはどのようなときかと言うとそれは日常の中のささいなことだったりします。
子どもが初めて名前を呼んでくれた時
初めてトイレでおしっこが成長した時
4月当初は1日泣いていた子が嬉しそうに登園してくれるようになった時
嫌いだった食べ物を食べられるようになった時
子どもと向き合う毎日の中で大変だったこともたくさんありますが、子どもが信頼を置いてくれて成長を見ることができたとき、その感動はひとしおです。
1歳担任を受け持ったとき、1歳児クラスから新しく入ってきた男の子がいました。その子は4月で2歳。クラスでは3月生まれのハイハイの子もいる中で、言葉も話すことができる一番のお兄ちゃんにあたる子でしたがとても甘えん坊な子でした。今まで家庭で過ごしてきた分、保護者との別れが辛く1日中泣いて声を枯らす姿はとても悲しい気持ちになりました。3ヵ月は泣き続ける日々が続き、保育士も抱っこひもであやしたり、担当制にしてなるべくそばにいるようにしました。とても賢い子でもあったのでできたことは沢山褒めて、たくさん抱きしめて、甘えも泣く事も受け入れていく中でその男の子が信頼を置いてくれるようになったとき、朝から笑顔で保護者の方とさよならすることができたのです。また、トイレも食事もお昼寝も一人でできるようになりぐっと成長した1年でした。
また、お家でも保育士や園での話をたくさんしてくれるようになった、できることが増えてお手伝いもしてくれるようになったと保護者から聞いて嬉しくなったのを覚えています。
日々の生活の中でたくさんのドラマがあり、小さな感動や達成感があります。保育士は子ども達の成長を日々間近でみられることがなによりの「やりがい」だと思います。