保育士資格合格パーフェクトナビ

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2018.07.10

保育園の先生と幼稚園の先生


保育園の先生と幼稚園の先生。
共通点は、「子どもが好きな方がなりたいと思う職業」ですが、呼び名が違うからには違う理由があるはず。でも、具体的にどう違うのか、ご存知ですか?

ズバリ、働く場所がちがう

保育士さんは保育園で、幼稚園教諭は幼稚園で働くのが一般的ですね。
保育園と幼稚園ではなにかしら明確な違いがあるわけですが、ズバリ違いとは、保育園と幼稚園ではその存在する目的が違います。

保育園は、福利厚生の観点で乳幼児の「保育」をする

保育園は、子どもの保護者が働いている為に十分な保育ができない時に限り預けることが可能な場所です。
主に、基本的な生活習慣を身に付けさせたりなどの「保育」、福利厚生を目的として運営されています。ですので、預かる子供の年齢も0歳児~小学校に上がる前までの子どもが対象で、保育時間も11時間と長い時間となります。給食は必須です。保護者の方が働いている間の子どもの保育ですので、よく理解できますよね。
また、保育士は保育所以外の児童福祉施設でも働けます。乳児院や児童養護施設、民間の託児施設やベビーシッターなど働き口に柔軟性がある資格と言えそうですね。

幼稚園は、学校教育の観点で幼児期の子どもの「教育」をする

幼稚園は、3~6歳、小学校に上がる前までの子どもが対象です。保育時間は保育園よりもかなり少なく、4時間です。保育よりも教育を主眼として運営されています。「お勉強幼稚園」や「のびのび幼稚園」などもしかしたら聞いたことあるのではないでしょうか。各幼稚園によって特色は様々で、音楽教育に力を入れる園、スポーツに力を入れる園など個性豊かです。幼児期はいろんなことをどんどん吸収していく時期なので、いろいろ経験させたいという親御様にとっては悩むところですね。
今では、「お預かり保育」といって一斉保育の後さらに預かってくれたり、給食を提供する幼稚園も一般的になりました。

保育園 幼稚園
施設区分 児童福祉施設 教育施設
管轄 厚生労働省 文部科学省
保育対象年齢 0歳~小学校入学前まで 3歳~小学校入学前まで
給食 義務 任意
保育料 自治体が決定 公立:自治体が決定
私立:設置者が決定

ざっとまとめてみました。保育士さんと幼稚園の先生は随分似通った部分が増えてきましたが、大元は全く違う種類のものですので、進路に悩む学生さんは、自分はどちらに重きを置くのか、働いた時のイメージを膨らませてみると良いかもしれませんね。認定こども園はどちらの資格も必要となりますので、どちらの資格も取れるならそれはそれで可能性は広がります。既にどちらか片方の資格をお持ちでさらにステップアップしたい方は、もちろんもう片方の資格を取得できる道は開かれていますよ。