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仕事2020.11.07

園や学校の連絡手段、デジタル化は進むか?

世の中、脱ハンコの動きが活発になってきています。それと同時に学校や園との連絡手段も紙からデジタルに移行する動きが出てきています。
押印を略し、メール等を使うことで保護者や教員、保育士の負担が減るといいのですが・・・

文部科学省が10/20にデジタル化を進める通知を出す

現在、学校や園では行事の参加申込みや欠席連絡など、さまざまな連絡物は紙で行っており、捺印を求めています。
しかし、捺印は慣例にすぎず、多くの家庭ではスタンプ印を押すというただ行為になっています。
自治体が独自にデジタル化を進める動きも出ており、横浜市や埼玉県戸田市は専用フォームを等を使っています。
文部科学省は具体例として以下を挙げています。

・保護者へのアンケートはスマホからQRコードを読ませて回答する
・欠席連絡は専用フォームで
・学校からの便りはメールで配信

学校は印刷物の配布負担を減らせるし、保護者側はスマホでいつでも閲覧できるようになります。

現在、通知は義務教育の小中学校ですが、幼稚園や特別支援学校で取り組みを促しています。

デジタル化が難しい家庭も多くある

デジタル化が難しい家庭も多くあります。そんな家庭への配慮をきちんとできるかはとても大切。文部科学省は今までの連絡ツールも残す形で、としています。

ただ、紙でもデジタルでも、回答がない家庭は一定数出てきます。紙なら生徒に再度渡すなどでいいですが、機器の操作が分からないなどという保護者への対応は個別になります。結局は教員に負担が生じてしまうのでは、といった懸念もあります。
一部でも紙が残るなら印刷や回収の手間は発生します。本気でデジタル化を推進するのであれば、まずは全家庭が満足なネット環境を使えるようにインフラを整備する必要があるのでは、とも言われています。

配布物にデジタル化はこんなメリットも

・紙だと子どものランドセルの中で眠っていることもあるが、デジタルにすればそのようなことは減る
・担任がつかまらない、保護者もつかまらない。連絡がメールでできたら便利
・勤務先のシフトを組む時、学校行事がスマホから見られれば便利
・配布物に子どもが勝手に捺印をして提出してしまうことがなくなる
・外国人の保護者は、デジタル文であれば翻訳ソフトを使えば内容が分かる

2020年10月21日(水)朝日新聞朝刊より出典