保育士資格合格パーフェクトナビ

保育士資格合格パーフェクトナビ
2021.04.24

親が感染してしまった!小さな子どもを守るには

小さな子どもを持つ保護者が新型コロナに感染してまった場合、子どもの安全をどう確保するのかは大きな課題です。

2020年8月、フリーアナウンサーの赤江珠緒さんが新型コロナに感染し、当時2歳の長女の世話について非常に大変だったことを語っていたのは記憶に新しいです。
赤江さんは、最初に夫が感染し、次に自身が感染しました。2歳の長女は後に感染してたことが判明しましたが、高齢の親に預けるのはリスクが高く、自宅で療養しながら子どもの面倒を見ていたとのことでした。

宿泊施設を借り上げている大阪市

大阪市は宿泊施設を1棟借り上げ、児童相談所の職員が24時間体制で見守っているとのこです。子ども達は児相が組んだ日程に従って勉強したり自由時間を過ごしたりしています。食事も部屋で摂っています。
あくまでも、感染していないことが確認された子どもが対象ですが、濃厚接触者にあたるため、外遊びや通学はしてはいけない決まり
保護者には子どもの様子を伝えます。希望があれば1日1回電話もOKとのことです。

さすが小中学生を持つ吉村府知事、素早い対応を評価

吉村大阪府知事は現在小学生と中学生の子ども3人の父親でもあります。そのため、親が感染したケースを気にかけ、素早く対応したのでしょう。さすが子育て経験者、と言いたいですね。
府知事がもし、独身貴族だったり、子育てを妻に任せきりにしていた高齢世代だったら、素早くきめ細やかな対応はできなかったのではないでしょうか。
2020年7月から2021年2月1日の間、この施設では、未就学児から中学生まで30人を受け入れた実績があります。平均滞在日数は5~6日とのことです。
大阪府の担当者は、最後の砦としてこのような施設は必要だと話しています。

幼い子どもほど親子密着のため、家庭内感染が多い

2020年6月から2021年1月に新型コロナに感染した子どものうち、家庭内感染が最も多いことが分かっています。
小学生・・・79%
中学生・・・63%
高校生・・・33%
平均で56%となっています。幼稚園・保育園児や未就園児はさらに多いことが予想されます。

東京都では保護者が入院する医療機関で一時預かり、補助金も支給も

児相が対応する一時保育は空き状況によっては受け入れられないことや、ゾーニングが難しい施設もあります。
そのため、東京都は保護者が入院している医療機関で子どもの預かりを委託することもあるそうです。医療機関であれば、子どもに異変があった場合でもすぐに対応ができます。
東京都は受け入れ拡大にむけ、市区町村に1,000万円の補助金を支給しています。
台東区では宿泊施設とベビーシッターのために活用、港区はホテルの部屋を借り上げて、子どもの世話を保育事業者に委託しているそうです。

2021年4月5日(月)朝日新聞朝刊より出典