保育士資格合格パーフェクトナビ

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2021.03.13

子ども部屋を作る時に意識すべきこととは?

保育園では年長さんはもうすぐ1年生。子ども部屋を作った方がいいのではと悩む保護者も多いでしょう。
子ども部屋について意識すべきことをまとめました。

個室を与えるのは小学校高学年でOK

小学校低学年・中学年の子どもは、リビングでランドセルを広げたり食卓で宿題をやったりして問題ありません。子ども部屋は小学校の高学年になりって自分のプライべート空間を欲しがったらでいいでしょう。今は中学生・高校生になってもリビング学習を続ける子どもが多いそうです。
子ども部屋を作る際には以下の点を意識しましょう。

①机:窓際や壁側に机を置いて子どもの学習スペースを作るのがおすすめです。長い机を置けばきょうだいで並んで学習ができます。
食卓だと食事の際に片づけなくてはならないため、勉強するスペースは別にしましょう。
これくらいの年齢の子どもは親の気配が感じられる距離感の方が安心できるそうです。

②本棚:読書は子どもの様々な能力を伸ばすので近くに設置しましょう。大人の本と子どもの本が一緒にあって、家族もそこで読書を楽しむのがおすすめです。

③棚・台・壁:子どもの絵や工作を飾ると、子どもは「大切にされている」と感じることができます。それが自信につながります。

④時計・地図:地球儀・地図・図鑑・辞典が身近にあると、すぐに調べられて知的好奇心が育まれます。
時計は見やすいアナログ時計で。時間を管理する習慣が身に付きます。

⑤トイレ:トイレの中に小さな本棚を設置するのもおすすめ。読んでほしい本を置いておくと、手に取るかもしれません。

⑥寝室:寝るのは子ども部屋で、とする家庭も多いでしょう。音や光で睡眠の質が下がらないように工夫しましょう。

リビングと玄関は片付けておこう

リビングと玄関は家族みんなが使用するため、散らかりやすいです。でもこの2カ所は常に片づけておくことを心がけましょう。そうすることで、子どもの情緒が安定すると言われています。
玄関やリビングに子どもの収納スペースを作ると、片付けがしやすくなります。そうすると、片づける習慣も身に付きます。

子ども部屋の配置は親子で一緒に計画しよう

親が一方的に子ども部屋を与えて配置を考えてしまっても、それが子どもにとって使いやすいとは限りません。
子どもと一緒に相談しながら決めることで、部屋に対する愛着も高まるそうです。
愛着が生まれれば、きれいにしようという気持ちも湧くでしょう。

また、子どもの荷物は全て子ども部屋に置かなくてもいいそうです。体の小さな子どもは、ランドセルは玄関ですぐにでもおろしたいもの。2階へ運ぶのはつらいでしょう。
玄関やリビングに収納スペースを作るなどして動線を確保すると、整理整頓がしやすくなります。

また、収納の容量と自分の持ち物を合わせる習慣は子どもの頃から身に付けておきたいものです。子どもの頃から不要なものは手放す習慣をつけておくと、大人になってから苦労しないでしょう。

春休みに一気に部屋作りをせず、生活しながら夏休みまでに使いやすさを考えながら部屋作りをしていくことがおすすめです。

部屋が散らかる原因は環境にもある

ゴミ箱にふたが付いていたり、収納ボックスがゆがんで出し入れしにくかったりすれば、当然片づける意識が薄れます。環境的な要因もあることを認識しましょう。

子どもは雑然とした環境が好き

子どもは少し散らかった環境の方が知的な刺激を受けるそうです。そのため、全てきれいに片づけてしまうのやよくないといわれています。
あまり親がうるさく言うと子どもの好奇心が損なわれてしまう可能性もあります。少しくらい散らかっていてOKと多めに見ることも大切です。
例えば本棚の整理は子どもが気に入った本が一番取りやすいところにあるのが理想です。大人が勝手に並び変えたりしないことです。

2021年2月28日(土)朝日新聞別冊EduAより出典