女性がほとんどを占める保育業界で、男性保育士の働く環境を改善し、その活躍を促すという狙いのもと、2017年1月に千葉市が「男性保育士活躍推進プラン」を策定・発表しました。
中には、女児を持つ保護者から「男性保育士に女児の着替えやオムツ替えをしてほしくない」という思わぬ波紋があり、議論ともなりましたが、そんな逆境の中にある男性保育士について本日は見ていきたいと思います。
男性であることのメリット
●得意分野で活躍できる
女性と男性では得意分野が違います。家庭にもお父さんとお母さんがいるように保育園でもその役割は違うので男性保育士に向いている業務もあるはずです。
例えば力仕事や汚れ仕事、車の運転、電気・機械関係といったことは女性よりも男性の方が得意としているのではないでしょうか。
他にも、外出時に男児がトイレに行くとき女性保育士では男子トイレ内には入れませんが男性保育士なら入れます。
男児のトイレトレーニングについても、子ども(男児)のいない女性保育士の中には難しいと感じる人もいるようです。男同士であれば分かり合えることもあります。
●子ども達や保護者にも人気!?
実は男性保育士は子ども達に大人気であることが多いことをご存じでしょうか?特に4・5歳の子ども達は力も強く体力もあるため、華奢な女性保育士さんだと体当たりされて転倒したり、遊びについていけないことも・・・
そんなときでもしっかりと遊んでくれる男性保育士は子ども達にとって大好きな存在になります。
また、防犯上でも男性がいることで不審者対策として心強く感じている保護者の方もいらっしゃいます。他にも、女性ばかりの職場でありがちなイジメや派閥の対立という問題に対しても男性保育士がいることで調和が保たれる、“緩衝材”になるということもあるようです。
男性保育士がいるということのメリットは結構あります。
男性保育士の将来性
そんな男性保育士の将来性はどのように考えられるでしょうか。
昨今では離婚も珍しいことではなくなり、母子家庭も増えているためお父さんの存在を感じることができない子ども達にとって「男性保育士」は貴重な存在と言えます。
逆に父子家庭のお父さんは日々の送迎や行事・イベントの際に肩身の狭い思いをしているかもしれません。そんなお父さんたちにとって「男性保育士」は気軽に話せる良き相談相手となり得るのではないでしょうか?
少しずつ増えつつある男性保育士。これからの需要も増えていくと予想されます。
男性保育士が給与をアップさせる方法
「保育士は低賃金だから・・」と諦めていませんか?すでに家庭がある人、これから結婚を考えている方、家庭を養うには少しでも年収をアップさせたいですよね。
年収アップの為にできることをいくつかご紹介します。
●幼児体育やインストラクターの資格を習得する
幼稚園や子ども園、一部の保育園ではスポーツや運動に力を入れています。そのため、資格を持っていると優遇される可能性も高まります。
●夜勤のある保育園に転職する
女性保育士は子どもがいると夜勤が難しいことも多くあります。男性保育士であれば、お子様のお世話を奥様に頼んで夜勤に出るという手段もあります。もちろん夫婦の話し合いの上で決める必要はありますが、時間外手当は大きいでしょう。
●管理職を目指す
普段からリーダースキルを磨き、主任や副主任、園長を視野に入れて勤務することも大切です。意識を高めていきましょう。
●公立保育園の求人のチェックをする
公立保育園の保育士は公務員です。私立の保育園で勤務するよりも年収や待遇はかなり有利となります。競争倍率はもちろん高いですがチャレンジしてみましょう。
男性保育士の需要はこれからどんどん増えていくのではないでしょうか。子どもが好きだから始めた・目指した保育士という職業を少しでもキャリアアップして上を目指していきましょう。