保育士資格合格パーフェクトナビ

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2021.02.13

子どもの習い事と家庭での環境作り

子どもが成長するにともない、育児の悩み事は変わってきます。その一つが習い事問題。専門家によると家庭での環境作りこそ最も大切とのことです。

人気の習い事と数、予算は?

人生が豊かになる、将来役に立つ・・・保護者がそう思って習い事をすすめても、思い通りにならないところが悩みでもあります。
2019年のバンダイこどもアンケートレポートVol.252によると、3歳から小学生までで習い事をしている割合は63.4%。していない割合は36.6%となっています。

●人気の習い事
1位 水泳 41.0%
2位 学習塾 27.0%
3位 ピアノ 24.9%
4位 英会話 22.0%
5位 習字 13.9%

●習っている数(多い順)
1つ 46.6%
2つ 33.1%
3つ以上 20.2%

●習い事にかける予算(多い順)
5,000円~9,999円 35.3%
10,000円~14,999円 20.4%
4,999円以下 12.9%
15,000円~19,999円 12.3%
20,000円以上 19.2%

習い事は、月謝だけではなく、道具、練習着、テキスト代、楽器代などさまざまな費用がかかります。
また、未就学児や小学校低学年の子どもだと、送迎に親が付き添うため、時間も取られます。
お金も時間もかけて習い事をさせるのですから、親は身についてほしいと思うのは当然でしょう。

教育学者の汐見稔幸さん曰く、家庭での環境作りが最も大切

これからピアノを習おうとしている時、音楽に全く馴染みがなく動機になるきっかけもなければ、せっかく通い始めても本人の可能性を伸ばすことは難しいでしょう。
家の中で音楽が流れていたり、家族が歌や楽器を楽しんでいる姿が普段からあったりすると、いいきっかけになるでしょう。
習うことに意味があると思えるような環境作りはとても大切とのことです。
親子でピアノリサイタルに行ったりなど、やる気に繋がる体験を積み重ねないと、続きにくいし効果も上がらないです。

また、これから単純な業務はAIが取って変わっていくでしょう。それはそれで機械に任せて、人間にしかできないことはたくさんあります。
どうやったら自分の人生を豊かにできるか、充実させられるかを考えていくことは、これからの教育で重要になっていきます。
そのひとつの手段として習い事はとても有意義です。

2021年1月24日(木)朝日新聞EduAより出典