保育士資格合格パーフェクトナビ

保育士資格合格パーフェクトナビ
2020.03.26

新型コロナの影響で幼稚園・学校が長い休みに・・・

新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために、幼稚園は休園、学校は休みになりました。
保育園は通常通りですが、感染が広がらないように保育士さんたちは神経質になっているのではないでしょうか。
また、上の子供は休校で下の子供だけ保育園、という家庭も多いでしょう。
少し長い休みに、子供たちもストレスを感じているようです。

文部科学省の見解は?

当初は子供が外で遊ぶことも不安が広がり、学側が独自で「基本は自宅で過ごすように」と通達を出したところもありました。
文部科学省は9日、体調が良ければ屋外の運動や散歩を妨げないように」と見解を発表しました。
もともと、散歩や公園に行く事を禁止するつもりはなかったのですが、自粛ムードが大きくなり、学校側が慎重に慎重を重ねたのでしょう。
しかし、子供の運動不足や心理的ストレスを心配する声が多く挙がっています。

休校で保護者が困っていること

NPO法人フローレンスが休校で困っていることや心配なことについてアンケートを行いました。
一番多かった答えは、「子供が運動不足になること」。次いで「友達と会えないことによるストレス」「学習に遅れが出る」「日中の居場所が少ない」となっています。
国際NGO セーブ・ザ・チルドレンは、感染不安が拡大し、子供たちの育成が軽視されてしまっている、と声明を出しました。
日本では休校対策として自習のためのプリントを用意したり、ウエブ教材を準備したりしています。また、学習サイトを紹介するところも。

弱い立場の子供にしわ寄せがいかないように・・・

しかし、PCがない家庭、インターネット環境が整っていない家庭もあり、不平等が生じる可能性が危惧されます。
弱い立場の子供たちにしわ寄せが行くことは絶対に避けなければなりません。
一方でクラスターやパンデミック、オーバーシュートは避けなければなりません。感染対策も大切ですが、立場の弱い子供たち色々ケアをしたきたことが途切れてしまうことが懸念されます。誰でも保護され学べる環境が整うことを期待します。

3月・4月は子供たちにとって大切な「振り返り時期」

3月・4月はこの1年間の学習を振り返り、成長を見る機会でもあります。また、進級や進学を控えている子供たちにとって、これからのことを想像して意欲を育んだりする大切な節目でもあります。
今回のコロナ感染拡大により、大切な節目があいまいになってしまいました。
保護者は子供の様子を観察し、落ち着いて安心させてあげましょう。

2020年3月17日(火)朝日新聞朝刊より出典