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ニュース2022.05.11

保育現場に口元が見えるマスクを

保育現場に口元が見えるマスクを

新型コロナウイルスの影響で始まったマスク生活。
保育園で働く保育士たちも例に漏れず、マスクをして子どもたちに接しています。
しかし今、このマスクが保育業界で問題視されているのです。

マスクが与える子どもへの影響

マスクをすると当たり前ですが、口元が見えません。
ほとんどの大人は口元が見えないくらいで困ることはありませんが、子どもたちの発達には影響があるのではないかと言う声が多数上がっているのはご存知でしょうか?

・表情が分からないことから

保育士が怒っているのか笑っているのか、どんな表情をしているのか、マスクをしていると伝わりづらくなります。
そのため、「頑張ったね」と園児を褒めても、充分に伝わらないという現象が起きているのです。
保育現場では、声に表情を付けたり、身振り手振りで分かってもらおうと、工夫しています。

また、3歳児以上の保育園児にマスクを着用させる園もありますが、これが子どものトラブルの元になっているのです。
何かしてしまった時に「ごめんね」と謝っても、表情が分からないため、ケンカが長引いてしまうといった事態が起こっているほか、友達ができづらいなどの声も耳にします。

・口の形が分からないことから

子どもは保育士の言葉を耳で聞くだけでなく、口の動きを見て目からも聞いているのです。
そのため、口の形が分からないと、言っていることが伝わらないという現象が起こっています。

また、0歳児にご飯を食べさせる時に「もぐもぐして」と声をかけても、子どもたちはどうして良いのか戸惑ってしまうという場面も。
コロナ前は、実際にもぐもぐしている口元を見せて理解してもらっていたのに・・・と、対応に悩んでいます。
園によっては、必要な時だけマスクを外して対応しているところも。

埼玉県越谷市は、保育施設に透明なマスクを配布

2022年4月。埼玉県越谷市では、約1000枚の透明マスクを、公立保育園などに配布しました。
マスクが蒸れやすいため、食事や読み聞かせの時に使用しているとのことですが、それだけでも子どもに良い影響があることが予想されます。
ずっと着け続けていると息苦しいため、体調を崩さないように臨機応変に取り入れることが大切ですね。
そして、マスク無しで保育ができる日々が戻ってくることを、祈るばかりです。